ご遺族がご自身達の手だけでご遺品整理をする場合には、時間がかかると考えておく必要があります。
その時間はご遺品の量や心構えによって大きく異なるものですが、まず思いつくのは、ご遺品を見ながら思い出に浸ってしまうということでしょう。
昔の写真やハガキ等が出てくると思わずそれを見たり、兄弟姉妹が一緒にいれば思い出話しに浸って手が進まなくなってしまうのは仕方がないことです。
思い出に浸ってしまう時間を考えて予定を立てる必要があります。
また、物の量や面積が広い場合には整理にかかる時間もそれに比例するように長くなります。
特に故人が一人暮らしだった場合には、家中にのこされている物を一つ一つ確認していかなければなりません。
故人の大事にしていた物か、形見として手元にのこしておきたい物か、また遺書や契約書など大切な物が発見されるかもしれません。
いわゆるゴミ屋敷までいかないにしても家中に物が散らかっているからと一括りに処分してしまうのは故人に対する思いやりに欠けます。
ご遺品の整理にかかる時間は、引越し時の荷造りの3〜5倍ほどかかると想定しておけば間違いありません。