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津山市「勝北地域交流会」セミナー報告:孤独死を防ぐ地域の力

こんにちは!
岡山・倉敷で遺品整理や生前整理を専門とするココピアです。

11月29日、津山市で開催された「第5回 勝北地域交流会」にお招きいただき、「孤独死を防ぐ地域の力」をテーマに登壇させていただきました。

当日は、地域住民の皆様と津山市社会福祉協議会の職員様、合わせて約40名の方々にお集まりいただきました。
テーマは「孤独死」という少し重い内容でしたが、「自分たちの地域を良くしたい!」という温かい気持ちに包まれた素晴らしい時間となりました。

津山市のリアルな現状(衝撃の「16件」)

まず、私の講義の前に、津山市社会福祉協議会 地域包括支援センターの沸崎様より、地域の現状についてデータ共有がありました。

そこで発表されたのは、私たちが直面している厳しい現実でした。

勝北地域の高齢化率は39.3%(全国平均を大きく上回っています)
昨年度、社協さんが把握しているだけでも、市内で「16件」の孤独死があった

この数字を聞いた瞬間、会場の空気がピリッと引き締まりました。
「遠いどこかの話」ではなく、「私たちの地域で起きていること」として、皆さまが当事者意識を持たれた瞬間でした。

現場のプロが見た「SOSのサイン」

私からは「遺品整理・特殊清掃の現場」から見たリアルをお話しさせていただきました。
私が立ち会ってきた数多くの現場では、亡くなる前に必ずと言っていいほど「SOSのサイン」が出ています。
その代表的なものが「ゴミ屋敷」です。
講義では、実際の現場写真を交えながら、「ゴミ屋敷は『だらしなさ』ではなく『心の叫び』であること」をお伝えしました。

・郵便受けが溢れている
・洗濯物が干されっぱなし
・大好きだった庭の手入れがされなくなった


こうした家の「変化」に気づくことが、どれほど大切か。
70分という時間の中で、精一杯お伝えさせていただきました。

大盛り上がり!「愛あるおせっかい作戦会議」

後半は、今回のメインイベントであるワークショップです。
その名も、「愛あるおせっかい作戦会議」

「近所の気になるあの人に、どうやって声をかける?」
各班で具体的な作戦を練っていただきました。

今回のお題(ターゲット)はこちら!

【お題】少し頑固な一人暮らしの「田中さん(仮)」
最近、大好きだった庭いじりをしなくなった。
プライドが高く、普通に「大丈夫?」と聞くと「放っておいてくれ!」と怒られそう…。
そんな田中さんの心の扉(玄関ドア)を、どうやって開ける?

この具体的な設定が大好評!
「うちの近所にもこういう人、おるわ~!」「リアルじゃなぁ(笑)」といった声が上がり、議論は大盛り上がり!

「『草木の事で相談したいんです?』って頼ってみるのはどう?」
「『やっぱり男性より若い女性が定期的に訪問が一番効くと思う~』っという正直な意見w」
「庭の草を見て『手伝いましょうか?』じゃなくて『この花、きれいですね』から入るのがいいかも」

などなど、すぐにでも使える「愛あるおせっかい」のアイデアが次々と飛び出しました😄
どの班の発表も、相手への思いやり(愛)に溢れていて、感動しました✨

地域の見守りは「最後の砦」

今回のセミナーを通じて改めて感じたこと。
それは、「地域の見守りは、孤独死を防ぐための大事な大事な『砦』である」ということです。

私たち特殊清掃業者が入るのは、悲しいことに「亡くなった後」です。
しかし、地域の皆様には「亡くなる前」に気づき、手を差し伸べるチャンスがあります。

今回のセミナーが、津山市勝北地域の皆様にとって、小さなお節介(愛)を始めるきっかけになれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、そして準備に尽力くださった社会福祉協議会の皆様、本当にありがとうございました!

【お問い合わせ】

株式会社ココピアでは、自治体・社協様向けの「孤独死防止セミナー」「生前整理セミナー」を承っております。
現場のリアルな声と、地域のみんなで前向きになれるワークショップをお届けします。
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