その他

老年期のうつ病について

うつ,病気,

患者の数が増え続けているうつ病。
小さな子供から、高齢者の方まで、多くの方がうつ病になるリスクを抱えています。
老年期のうつ病と他の年代のうつ病との間には、本質的な特徴の違いは特にありません。

老年期にうつ病になる確率が高確率となる原因として、老年期にはうつ病のきっかけとなりやすい、環境的・心理的な要因があることが挙げられます。
地域差がありますが、8%前後の有病率が報告されています。
また、老人の自死者の8割はうつ病であると言われています。

症状としては、不安焦燥、意欲の低下、体重減少、不眠症、貧困妄想、考える力が低下し、まるで呆けた様に見える、仮性痴呆、死にたい気持ちになる希死念慮などがあります。

高齢者がうつ病を予防するための例としては、

・若いときから趣味やボランティア等で老後に備える
・孤立しない人間関係とともにご自身だけの時間を大切にする
・大事なこととそうでない事に優先順位を付けられるようになる
・曖昧さに耐える能力を持つ
・必要な援助を他人に求める態度を示す
・過去にこだわる態度から「今、ここで」の発想への転換を行う
・無駄な時間を無駄と受け入れて過ごす
・老化を受け入れる(健康な諦観)
・主導権を徐々に若い人に譲り渡す

などが挙げられます。

うつ病は早めに治療を行うと治る病気ではありますが、放っておくと自死にまで自身を追い詰めてしまう、危険性をはらんだ病気なのです。