遺言書,

最近では遺言書を書く人が増えてきています。
しかし全体数から数えてみると、まだまだ多い方とはいえません。

なぜ遺言書を書かないという人が多くいらっしゃるのでしょう。

理由の一つに「遺言書を書く」ということは、死を目の前にしているということをイメージされる方が非常に多くいらっしゃいます。
遺言書を書くこと自体を縁起が悪い行為と、遺言書を遠ざけてしまう方が多くいらっしゃるのです。

また、法律通りに分けてもらえばいいという理由で遺言書を書かないというの方も多いのが二つ目の理由です。
民法では各相続人の相続割合が決められてはいますが、具体的な遺産分割については定めておらず、
「遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする」という一般的な指針を定めるのみです。
例えば、相続人が「一切の事情を考慮して」話し合った結果であれば、たとえそれが法定相続分とはまったく異なる割合となっても法に反するわけではないというのです。
これが法の落とし穴でもあります。

遺言書を書かない理由の三つ目に「家族の仲がいいから」というものもあります。
しかし現実的に仲がいい家族でも意見の相違が起こってしまうのが相続問題です。
二つ目の理由でもご紹介したように、法には落とし穴があります。
法律通りにはいかない場合もあるのです。

万が一のために遺言書を書いておくことを勧めるのは、故人の方ご自身のためだけでなく周りの大切な家族のためでもあるのです。